なんだかなぁ

作家の坂東眞砂子が生まれてきた仔猫を殺している件。
僕はこのことで、仔猫が殺されるということ自体よりも
その事実に対する人々の反応が気になる。
いくつかこのことについて意見を述べているサイトを見たが、
どこも一様に「可哀そう」「狂ってる」等の意見ばかり。
この手の話題が上がるたびに感じることだが、やはり人間は自分勝手だと思う。
そもそもこんな反応が起きるのも、対象が猫だからだろうね。
猫はかわいい。猫だって生きてるの。だから仔猫を殺しちゃうなんてひどい。
まるで短絡的な思考回路。
これが例えば人間に害を及ぼすような動物ならば、そうはいかない。
同じ動物なのに、自分にとって良いか悪いか、それだけで容易に命を奪い、衆人はそれに賛同する。
(たとえ原因が人間にあっても)
害となる動物を殺すことを非難しているんではなくて、
そこにある人々の感情的・思考的な矛盾が気になるんです。
 
「可哀そう」という書き込みを見るたびに思う。
一体それをどのような立場から述べているのか。
先に述べたことも踏まえて、動物を殺すのは良くないなんてことは
一見正論のようで実は非常に危うい考え。
確固とした信念があってそれを言うのならばいい。
けれど大した理由もなく、一時の感情(可哀そう・むごい等)で
そんなことをサラリと言える人には、物事の一面しか見えていない気がする。
そしてこれもまた非常に危うい。
ある事象には少なからず裏が存在することがわからない。
                    
仔猫を殺すのは可哀そう、ただ一時的な感情で紡がれるその言葉に
いったいどれだけの思いやりがあるというのか。
それとも自分の善意を伝えずにはいられないだけなのか。
オナニーをするなら人の目に付かないところでやってほしいものだわ。