一つの

大きな出来事が終わった。大学祭だ。
自分らが主体となってやるのは今年で終わりで、来年からは見る側に回る。
僕は例年通りサークルの出し物の食べ物屋に参加したのだが、こういう出来事が
あると大学ってなんて広いんだろう、自分は何て狭い世界で生きてるんだろうと
よく思う。
特にこの大学祭というのは普段構内ですれ違うだけの人達と触れ合って、
コミュニケーションを取って、色んな刺激を受けることの出来るものすごく
貴重な機会だと切に感じている。
だからこそ普段一緒にいる仲間の違う一面もたくさん見えてくるのだ。
例えば、自分が思っているよりも仲間には多方面に知り合いが多かったりして、
よく大学祭中に声をかけられている。
そして僕は感じる。
 
僕はなんと閉じた世界にいるのか。
 
それで満足している自分は何なのか。
 
くそ、本当に情けない。
僕にはここしか居場所が無いのに、他の人には色々な「居場所」がある。
そこに皆が行ってしまったら、残るのは僕だけだ。
焦ったところでどうこうなる問題でも無いけど、このまま終わってもいいのか。
大学祭が終わった今ごろになって、強くそう感じている。
この痛みがいつものように一過性のものであるにせよ、そうでないにせよ、
きっとこのまま終わらせてはいけないことなのだと、強く思う。強く。