このブログ開設したのが大学一年の時だと考えると、
やっぱ時間経つのは早いなぁなんてありきたりな感想を述べざるを得ない。
昔の記事を見返してると、エイリアン9探しに奔走したり、ドイツワールドカップに一喜一憂したりと、色々あったなぁなんて感傷に浸ってみたり。
 
入学仕立ての頃は、本当に色んな事が新しかった。
知らない都会の街並を一人冒険してみたり、深夜になっても友人と騒いでみたり。
一人暮らしで、慣れない包丁と格闘したり、スーパーの便利さに気付いたり。
今まで読んだことも無いような、サブカル系の雑誌を読んでは世界の広さに驚いたり。
初めて飲み会と言うものに参加して、ビールが苦かったり。
アルバイトをしたのも初めてで、人付き合いの仕方を学んだり。
高校の時より遥かに男女関係というものの境が低くなって、こんな自分でも女友達は出来るんだという感動もあった。
サークル活動は、いわゆるオトナの干渉しない、本当に学生の自主性だけで成り立つ場があることにすごいワクワクしたし、充実があった。
服と髪にお金をかけるようにもなった。オシャレは意外と楽しかった。
大学という特殊な環境に置かれて、色々な人、文化に出会って、衝撃の繰り返しだった。
 
そんな自分も、もう大学院生になった。構内を歩いてみても、年下ばっかりだ。
今はもうあの頃のような新鮮な気持ちというものはだいぶ薄れてしまった。
いつの間にか煙草を覚えて、運転もするようになったし、酒も麻雀も身近なものとなった。
自炊洗濯部屋掃除、こなれたものだ。親しい友人は皆社会人となった。
 
そんな今だからだろうか、何もかもが新鮮だったあの頃がすごく懐かしい。
ぼんやりと、初夏の風が吹く夜の街を歩いてみても、
もう慣れきってしまって昔を思い返すばかり。
 
きっと、思い出と現実は、反比例の関係なんだろう。
思い出を強く思い返すとき、現実がかすむ。
現実が有意義である時、昔のことなど考えない。
 
だけど、掛け算をすればいつだって同じ値になるんだ。
きっと今だって、持っている物に変わりは無くて、
これから得ていくものだっていっぱいあるんだ。
だから、いつかこの日々が思い出になる時まで、もう少し頑張ってみようかと思う。
そのときには、また新しい環境が自分を待っているだろうから。