あずまんが大王読了

あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (2) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (2) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (3) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (3) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (4) (Dengeki comics EX)

あずまんが大王 (4) (Dengeki comics EX)

 
今更ではあるけどあずまんが大王読み終わった。
やはり評判になるだけのことはあって面白かった。
全体を通してほのぼのとした空気が漂っていたけれど
彼女らの学校生活での何気ないワンシーンが、過ぎた日々を思い出させて
かなり切なくなった。
・・・いかんわ。
こういうスクールライフを描いた作品って、読んだ後切なくなる。
なんかすごい喪失感を感じる。
一番の理由は、この作品中でほとんどが学校生活における「楽」の部分しか
描かれていないから
だと思う。
実際自分の学生生活を振り返っても楽しかったのはやはり、勉強以外のことで
これがもっと学校での嫌なこと、例えば中学生日記みたいにやけにリアルな
生徒たちの悩みとか、そういうのが描かれていたら全く違った作品になってたと思う。
彼女らの生活の中ではそういうものがほとんど無い。(あったとしてもすぐ忘れられる)
学生生活最後の大きなウエイトを占める大学受験でさえテーマは「勉強」ではない。
こういった点からしあずまんが大王の世界は明らかに幻の世界であると言える。
思い出と幻は似て非なるもの。
実際に自分が経験したかどうかの違いしかないが
それが似ているからこそ「幻」を描いたこの作品に惹かれる人が多いし、
そこに過ぎ去った「思い出」を重ね合わせて喪失感を感じてしまう
のかも知れない。